「速度が遅い」は本当?

「フレッツ光マンションタイプは、戸建て向けに比べて遅いのでは?」とか「実際に導入したら速度が100Mbps出ない……」とか、フレッツ光マンションタイプの速度について疑問や不満がある人がきっとこのページを読んでいるはず、という前提で話を進めます。

まず「フレッツ光マンションタイプは、戸建て向けに比べて遅いのでは?」という疑問。これはケース・バイ・ケースです。

ワタシが住んでいるマンションの場合は、「若干遅いかも」ぐらいです。導入されているのはBフレッツマンションタイプ・プラン1なのですが、これはマンションまで100Mbpsの回線が引き込まれ、その1つの回線をVDSLで各家庭で共有している格好になっています。そうなると「共有だから遅いに違いない!」と思うところですが、体感的にはまず遅いと感じることはありません。スピードテストサイトを使うと、確かに遅い時は40Mbpsほどになることはありますが、普通に60Mbps程度も出ます。というかスピードテストサイトというのはあまりあてにならないのが正直なところです。盲点としては、導入されているVDSL機器の上り速度(送信速度)が35Mbpsなので、残念ながら100Mbps近くまで送信に使うことができないぐらいです。

ここ数年内に、フレッツ光ネクストマンションタイプとして導入されているマンションについては以前の戸建て向けBフレッツとそん色ない速度が出ます。というのはマンションまで1Gbpsの回線が引き込まれているからです。1Gbpsというのは1000Mbpsのこと。つまり100Mbpsの回線10本分あるので共有しても速度低下しにくいのです。また、VDSLモデムが最新版なので上り速度(送信速度)が100Mbps。つまり下り速度(受信速度)と上り速度(送信速度)ともに100Mbpsです。

戸建て向けのフレッツ光ネクストの下り速度(受信速度)は200Mbpsなので、どうがんばってもマンションタイプ(マンション・ハイスピードタイプを除く)は半分以下の速度にはなります。ただ、スピードテストサイトでもない限り、100Mbpsの速度で通信できることはまれです(接続先のサーバーの速度が100Mbpsもないのは当たり前)。動画サービスであるアクトビラ ビデオ・フルやひかりTVでも20Mbps以下で収まってしまいます。

長々と書いてしまいましたが、フレッツ光はマンションタイプであっても速度が遅いという心配をする必要はないのです。

一方で実際に導入したところ「速度が遅い!」という不満がある人がいるかもしれません。

そもそも「スピードテストで100Mbps出ない」と言っている人、それは大きな勘違いです。戸建て向けであっても100Mbpsの回線で100Mbpsきっちり出ることは確実にありません。Bフレッツの場合は、「フレッツ・スクウェア」(このリンクはルーターに適切な設定がされてないとアクセスできません)の「速度を測定」で測ってみましょう(フレッツ光ネクストの場合はわかりません……)。フレッツ・スクウェアの速度を測定なら、インターネットに出る手前の部分で速度計測ができるので実際の回線速度にかなり近い値が出ます。ワタシの家のBフレッツ・マンションタイプの場合、70Mbpsぐらいが最大値です。一般のスピードテストサイトを使うと、下り速度(受信速度)は40M~60Mbpsぐらいに下がります。そんなもんなのです。

「いや、そもそも40Mbpsどころか20Mbpsぐらいしか出ない」という人は、速度低下の原因が2パターン考えられます。

1つのパターンは無線LAN。ひかり電話ルーターにレンタルで無線LANカードを刺している人、あるいは無線LAN内蔵ひかり電話ルーターをレンタルしている人。ご愁傷さまでした。せっかくフレッツ光にしているのに、NTT東日本からレンタルしている無線LANのせいで速度が低下しているのです。というのも無線LANの規格がIEEE802.11g(またはほとんどの人は使ってないはずですがIEEE802.11a)なので、これがボトルネックになっているのです。確かにIEEE802.11g/11aの規格上の最高速度は54Mbpsですが、実際の速度(実効速度)は20Mbps程度なのです。なので、無線LANを使っていて20Mbpsぐらいしか出ないといのは理にかなってるのです。

無線LANが原因だと分かった人がしなければならないのは、いますぐ無線LANのレンタルを解除して、市販の無線LANルーター(親機)を導入すること。IEEE802.11nに対応した規格上の速度300Mbpsの製品を選びましょう。なお、無線LANのレンタルをやめるにはNTT東日本の窓口0120-116116に電話をするだけです。

もう一つのパターンはパソコンそのもののパフォーマンスが悪いケースです。CPUがPentium 4やCeleronだったりするなら100Mbpsなんて出るはずありません。また、安全を重視しすぎてファイアウオールソフトをインストールしているなら、確実に速度が低下します。解決法はパソコンを最新機種にすることと、ファイアウオールソフトをアンインストールすることになります。「ファイアウオールソフトがないと危険なのでは?」と思われるかもしれませんが、ひかり電話ルーターなど、ルーターがある環境であれば基本的に外部からの脅威をルーターが防いでくれます。ワタシの場合は、ファイアウオールソフトはインストールしていません。もちろん内部からの不正通信は防いでくれませんが、そういった問題はウイルス対策ソフトでカバーしてくれるはずです。

ということで「速度が遅い」という問題について説明してみました。結論としては「100Mbps出ることはないが、極端に遅い場合は自分に問題あり」という感じでしょうか。

「速度が遅い」は本当? への10件のコメント

  1. 実際遅いです より:

    どの時間帯で測っても2Mbps超えることは無い・・・
    パソコンも最新だし、光直結の有線のみなのに・・・
    消費者庁へ訴えようかと真剣に考えてます。。。

  2. とおりすがり より:

    仕様上、戸建てよりも遅くなります。
    と言うのも、
    1Gbpsの回線を32分岐されたものがマンションに引き込まれます。
    そのため、最低速度が31Mbpsまで落ちます。
    それを、マンション内でまた分岐するため、
    31Mbpsをマンションの部屋数で割った物が、最低速度となります。
    近隣宅の使用状況にもよりますが、
    夜間に20Mbpsも出れば、幸せな方だと言えます。

    • keyman より:

      私の環境(Bフレッツマンションタイプ プラン1。マンションへの引き込み回線は100Mbps)ではこのページに書いた通り、最低でも40Mbps、ほとんどの場合は60Mbpsオーバーの速度が出ます(802.11n 5GHz帯の無線LAN接続)。

      そもそもインターネットはパケット通信網なので、全ユーザーが同時にバースト通信することがありませんから、実効値が単純に頭数で割った数字になりません。

      夜間に20Mbpsしか出ないのであれば不幸せかもしれません。802.11a/gの実効速度相当しかないわけですから。実用にはほとんど問題ありませんが。

  3. こー より:

    40Mも出ていれば気にはしません。
    記事にもあるとおり、2,30Mもあれば実用上は十分でしょう。
    しかし、ウチでは最高で8M、悪ければ1M未満です。
    平均すると3M程度。
    100Mを謳っておいてそれは無いでしょう?!
    アクトビラで映画を観るのにも支障が出るのは実用上問題ありです。

    • keyman より:

      エリア内速度測定サイト( http://www.flets/sv/speed/index2.html )で速度を計測したり、0120-000-013で調査してもらったりと、原因を追究した上での話でしょうか。
      上記コメントですと、VDSLモデムのスペックも、マンションでの共有状況、ルーター、ファイアウオール等がわかりませんから、私の環境と同一である保証がありません。
      Bフレッツマンションタイプを契約してからISPを5つ乗り換えていますが、ISPによってもネット上での実効速度は異なってきます。ですが、8Mbpsなどという低速になったことはありません。

  4. 遅いところは結局遅いです より:

    以前住んでいたアパートがBフレッツでしたが
    時間によっては100″k”bpsレベルまで下がる酷いものでした。
    けっきょくは
    「100Mbpsを何人で分けているか」「それぞれがどれくらい使うか」で速度が変わってくるので、100Mbps引いてあっても
    住人が20人くらいいて、全員おなじ時間に、動画をみてたりすると極度の速度低下がおきます。
     
    ようは大家がケチケチして人数に対して十分な回線を引いていなければ、間違いなく速度低下します。

    • keyman より:

      Bフレッツ、フレッツ光ネクストのマンションタイプは導入時期やプランによって集合装置から局舎間の帯域が決まりますので、大家がケチる方法は存在しません。

      速度が下がったそうですが、地域IP網内もしくはNGN内の速度サイトで計測して100kbpsであることを確認したということでしょうか。
      また、NTT東日本のフレッツ・サポートセンタに問い合わせて原因を確認されたのでしょうか。
      フレッツ・サポートセンタでは集合装置~局舎間の帯域使用率を確認できるようなので、本当に同一マンション内で多大なトラフィックが発生していたらその旨を教えてもらえます。

      一般のスピードテストサイトでだけ確認したなら、「間違いなく」とするにはあまりにも無理がある断定です。

    • ふなやん より:

      環境が違うと言うのを理解していないと思われます。
      802.11a/gの実効速度相当しかないわけですから。実用にはほとんど問題ありませんが。<- ?
      実用の問題を協議しているわけじゃないかとも思われ根本的問題をすり替えています。
      現実上、たまたま~環境が良かったと言うことで押し付けぽいwebサイトだと思ってしまいました。

      • keyman より:

        問題をどうすり替えているか、を具体的に説明していただきたいところです。
        私は事実を書いているだけでして、具体的に否定根拠なしに「押し付け」というそちらこそ押し付けかと思います。

  5. 通りすがり より:

    回線の仕組み解ってない方多いため主さんご苦労されているようでw

    主さんが仰るように、速度が慢性的に遅い場合はメタル回線にノイズ源がある場合が多いです。
    うちもある日突然24mbps→9mbpsとなってOSのパケ調整しましたが改善されず
    NTTにメタルライン部分の調査を依頼したら劣化が見られたとのこと、幸いこのマンションは2ライン各住居に来ているので使ってない電話回線へ経路変更を無料でしていただきました。
    結果、以前より良くなり37mbpsまで出るようにw

    特定の時間が遅い場合ISPが足を引っ張っている可能性もあります。
    バックボーンに対し契約数が多い、同ISP利用者が世帯内で固まっている、などの可能性も。

    それらが問題なかったうえ、尚も改善されないなら共有内で常時帯域占有してる人がいる可能性って所でしょうね。
    (占有制限かけないISPってあまり知られてない会社だから可能性低いですが…)

    あと共有数の件。
    大家がけちっても1本で20人も契約できないです。
    MDFに設置するVDSLユニットは最大16、20世帯マンションなら2ユニットの設備が必要。
    もし1ユニットでいくらでも提供できるなら、うちのマンションが200世帯なのでとてもじゃないが37mbpsをゴールデンタイムに叩き出すことは不可能になるw

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